看護師の退職金は、退職金制度によって支払われる時期や金額が異なります。また、医療機関によっても異なることがあります。
退職一時金制度が一般的に適用されている場合、退職金が勤続3年目から出ることが多いです。看護師 転職サイトなどでもよく案内されます。 以下では、勤続3年目、勤続5年目、勤続20年目の看護師の退職金の相場を紹介していますので、参考にしてください。
勤続3年での看護師の退職金相場
勤続3年目の看護師の退職金の相場は、30万円ほどとされています。ただし、医療機関によっては30万円以下や、支払われない場合もあります。
新卒の場合、勤続3年目は、仕事を一人前にできるようになる時期です。また、中途入社の場合も、職場に慣れて今後戦力となる時期です。
退職金の金額は、勤続年数や職場への貢献度によって決定されることがほとんどです。そのため、勤続年数が少なく職場への貢献度が高くない勤続3年目の退職金は、給与1ヶ月分の約30万円前後が目安となるでしょう。
勤続5年での看護師の退職金相場
勤続5年目の看護師の退職金の相場は、30~50万円ほどです。
新卒入社の場合、勤続5年目となると、仕事を一人前にできるようになり、後輩の指導を行う時期です。一部の人はプリセプターやメンターとして活躍しています。中途入社の場合も、経験を積んで戦力として活躍する時期です。
退職一時金制度が適用されている医療機関の場合、勤続3年目では支払われないこともありますが、勤続5年目では支払われることがほとんどです。そのため、転職を考えている場合は、同じ職場に3年以上勤めて退職金を受け取ってから離職するのが賢明です。
勤続5年以上になると、退職金の相場は50~100万円ほどに上がります。これは、転職までの生活費にあてることができるため、次の転職先やキャリアプランをより詳しく考える余裕があります。例えば、100万円の退職金を受け取れると3ヶ月ほどの生活費となります。
勤続20年での看護師の退職金相場
勤続20年目の看護師の退職金の相場は、450~600万円ほどです。
勤続20年になると、新卒入社の場合でも40歳以上で、中途入社の場合でも定年退職目前の50代の方もいるでしょう。このような時期は、子どもが大学に進学したり、自身の老後の生活費の準備をするためにお金が必要になる場面が多いです。
定年退職を迎える前に退職すると、自己都合退職となり退職金の金額が下がる可能性があるので、就業規則を事前に確認することが重要です。
また、勤続年数や貢献度、役職が退職金に反映されない医療機関では、勤続20年でも300万円ほどしか支払われない場合があります。